北の先駆

【自然志向】を基本として本物を追求しつづける

森産業 株式会社

 企業プロフィール
代表者 森 雅三
業種 土壌改良材開発・製造業
資本金 8,100万円
年商 18.4億円(グループ22億)
創業年月 昭和51年創業
従業員数 正社員36名、パート従業員27名
所在地 士幌町字中音更基線168

 同社は樹皮・木クズに牛ふんなどの有機質肥料をまぜ、特殊醗酵菌を加えて、高温分解させた土壌改良材の製造を行っている。


1.
積極的な商品開発
 
昭和51年に清水町で操業を開始したが、「食料の安全性が問われ、有機農業の時代という考え方で、農家を対象に営業を開始したが、耕地面積規模の大きさや堆(たい)肥利用に対するコスト意識の違いなどにより、従来からの仕組みを転換してもらうことは難しかった。 しかし、芽室町の森林組合の協力で、ビートのポット苗床用として農家に浸透させる機会ができたことは大きい」と創業数年間を述懐する。
 同55年、本社工場の士幌町への移転は、でんぷんかすの堆肥化を検討していた農協からの要請を受けたもので、社長は「事業を拡大する基盤ができたのは、この時期であり、家庭園芸用、造園建設用などの商品開発を進める中、60年に石黒ホーマー(現ホーマック)に園芸用堆肥「十勝バーク」の商品名で納入開始、以後共同研究・開発の商品を次々と生産できることなった」と急成長のキッカケを話す。

2.
先端設備による新商品製造
 新たな事業展開としてアグリ事業部にて、新商品スプラウトの製造、受注、出荷を行っている。スプラウトとは野菜の種子を発芽させた芽だし野菜の事で、日本で馴染みがあるのが「もやし」や「カイワレ大根」である。ビタミン・ミネラルの不足がちな現代人が手軽に摂れ、栄養成分が凝縮された注目の健康野菜である。工場で生産しているカールスプラウトは従来のカイワレ大根の生産工程とは違い、コンピューターで制御された回転するドラム(ローターテック)の中で栽培する新しい方法で、4つに区切られた「ローター」の中に種子を入れ約一週間生育される。機械は24時間コンピューターで制御され撹拌作業・水分補給が自動で行われる先端設備である。現在、札幌市内の工場で製造、出荷を行っており、道内百貨店・スーパー等で購入できる。

3.今後のビジョン
日本では近年、家畜排泄物処理法という法律が整備され2004年度から本格的に施行されている。これにより、家畜糞尿の処理は畜産農家にとって益々死活問題となってきた。畜産廃棄物、林産廃棄物を原料とした堆肥『十勝バーク』は資源を有効利用した循環システムである。「厳格な品質管理にもとづいて堆肥を生産することにより、市場に信頼される商品を送り出し続けていかれること、そしてこのことによって北海道の林業と畜産業に貢献していることを、当社の誇りにしています。」と話す。また近年、国内では土や水、空気といった環境や、食品の安全に対する関心が非常に高まってきており、公共施設や公園、そして農業者たちは、少しずつではあるが農薬や肥料の使用について疑問を持ち、その量を減らすようになってきた。バーク堆肥は過剰施肥による余分な硝酸態窒素を固定し、少しずつ植物に供給するという性質も持っている。それだけでなく、良質な有機物豊富に含む堆肥で土の状態を整えることは、弱った植物を元気にし、農薬を減らすことにもつながる。それらの需要にあった商品の研究開発を進め、環境や食の安全に関連する分野の先端を担う企業である。




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