|

|
異業種交流で経営転換 〜女性を登用、工程管理も
|
| 株式会社 出戸建設 |
|
| 企業プロフィール |
 |
 |
| 代表者 |
出戸 秀光 |
| 業種 |
一般土木・建築管工事業 |
| 資本金 |
2,000万円 |
| 年商 |
45,500万円 |
| 創業年月 |
昭和47年創業 |
| 従業員数 |
15人 |
| 所在地 |
函館市鍛冶1丁目 |
|
同社は、函館市と近隣町を基盤に事業を展開し、民間工事の住宅建設を主体としているが、ここ5年間ほどで完工を3倍に伸ばしてきた。 同社がこの間、実践してきた経営のポイントを聞いた。
|
|
1.新空間に女性の登用 |
 |
|
社長は、平成3年度に道商工連が実施した「経営者育成異業種交流事業」に参加したが、「ここで学んだこと、様々な分野の人と交流したことが経営方針を転換するキッカケとなった」と話す。
この年の交流事業は「北海道における新空間と企業活動」をテーマとして、北海道学園北見大学の阿座上洋吉教授をコーディネーターに研 究会等を開いたが、特に「新しい職場・住居・街並み空間と情報化社会の経済・消費・生活行動をクロスオーバーさせ、創造的な活動ができる空間を考えることが、ビジネスチャンスを生み出す。さらに経営者は、新しい空間に反応できる若者や女性をどう活用するか。時短と人件費コストという一見矛盾する事柄を同時に解決しなければならない時代に入った」といったことが議論となった。
出戸社長は、「これまで、中小の建設業は、技術屋で成り立っているし、男の社会と思っていたが、女性の活用を考え、営業のパートを採用した」とのこと。
下水道の管工事とトイレ設備の営業から始まったが、洗面・洗濯・台所といった水回りは、女性が最も関心のある所で、女性の視点で相談に応じることができ、住宅改築の契約まで至った例もある。
現在はリフォーム中心に活動を続けているが、女性営業担当者は「主婦の方々は、専門用語が少なくて分かりやすいとの声が多い」と話す。 |
|
2.情報化により徹底管理 |
 |
|
先の交流事業で「原価計算と工程管理」を見直す必要性も学んだ。社長は「営業の見積原価、現場の予算原価、経理の実際原価の捉え方を全員が理解し、採算のとれる努力を部門毎に徹底。また、工程管理の会議を開き、段取りのムダを省き、
外注工事業者にも工事期間の短縮による回転率の良さを理解してもらい、利益確保を相互で図った」とし、「仕組みができると、工程管理の仕事は技術者でなくても可能で、技術者は新しい工法に取り組むことができ、現在、一般住宅建築の工期は1ヶ月程度に短縮された」としている。
工程管理を徹底するため、情報化の対応とCAD(コンピューター援用設計)を導入、女性が担当し、図面作成から見積原価積算などを迅速化し、また、乾燥機のフル活用で部材管理も行っている。 |
|
| 3.さらなる挑戦を目指して |
 |
|
社長は次の挑戦として「資材調達ルートの改善や直接輸入の道を探っており、新工法の導入との組み合わせで、現在よりさらに15%のコストダウンは可能。ここ数年は建設業にとって厳しい時期に入る。危機感をもって経営体質改善に取り組んでいる企業しか生き残れない。
わが社もその一員でありたい」と積極的な経営姿勢を示してくれた。
女性の登用を始め、週40時間労働体制も早くにクリアするなど、職場環境改善を進める一方、工程管理を軸に総合経営管理システムの構築を目指している企業である。
|
|