北の先駆

絶妙な風味醸し出す 〜常に最高の材料使い〜

すがの菓子司

企業プロフィール
代表者 菅野 直司
業種 菓子製造小売業
資本金  300万円
年商 6,000万円
創業年月 昭和2年
従業員数 正社員2人 従業員6人 パート3人
所在地 網走郡東藻琴村353番地

 同店は、菓子製造小売業とLPG販売業を営む(有)すがの商店(菅野直司社長)の中核店舗で、地場の良質な原料を使っての特色ある絶妙な風味を醸し出す 菓子づくりに精力をかたむけている。

1. 手土産にふさわしい商品
 「お客さんが手土産として堂々と持っていける商品をつくる責任がある」と語る社長は、長く北見の有名菓子店で修行した生粋の菓子職人。 「当時、道内でも三本の指に入るほどの兄弟子について学び、苦しいとは思わなかったが、常にAクラスの最高の材料を使うことを叩き込まれた」と修行時代を話す。
 村のチーズづくりは、余剰牛乳の有効利用を図るために地元の東藻琴高校で研究が開始されたのがはじまり。昭和56年からテスト販売を行うとともに道の経済振興対策事業(どさんこ事業)の指定を受け、村の風土にあったチーズづくりの研究、特産品としての酪農振興と併せて地場産業の育成を図っている。
 平成8年秋には「ひがしもこと乳酪館」が開館し、乳製品製造設備のほかに見学・体験設備も設けられ、村の特産品の販売も行う施設として同村の新しい顔となっている。

2. 東北の菓子にヒントを得て
 同店の代表的な銘菓「チーズ小僧」はクリームチーズを小豆あんで包み、チーズの女王といわれるカマンベールチーズを混ぜたパイで覆って焼き上げた、地場の特産品と良質な材料にこだわり続けて、社長が昭和60年に考案した菓子。
 あんとチーズの食べ合わせの新鮮さと甘さをあまり感じさせないのが特徴で、東北の栗を入れたお菓子がヒントで生み出された。
 当初は、チーズの菌が落下菌として他のお菓子に付着して問題になるなどの試行錯誤も、商工会を通じて専門家のアドバイスが受けられるエキスパートバンク事業等を導入するなど、生産が安定するまで1・2年かかったが、現在は地元客のみならず東武(端野町)や女満別空港の売店でも販売され、幅広い支持を得ている。

3. 食糧庁長官賞のチーズ小僧
 平成11年春1ヶ月にわたり岩手県内で開かれた全国菓子大博覧会に、全国から6千850点もの菓子が出品され、風味・色彩や品格等の審査により、チーズ小僧が食糧庁長官賞に輝いた。
 「お客様の笑顔はおいしさの証し。職人としての生きがいであり、地元の方々にしたしんでもらったおかげです」と控え目に語る。
 同店には、チーズ小僧の他、チーズをカステラでサンドした「なっちゃん」や「生どら焼き」「チーズ羊羹」など種類も豊富。
 同村は、全国に先駆けての新しい家畜ダチョウの飼育でも有名で、社長はこの生産法人の役員でもあり、新しい食材ダチョウの卵を使った「菓子づくり」も行っている。
 「近い将来、飼料の利用効率からダチョウは重要な家畜になるし、ニワトリの25個分の大きな卵は黄身の部分が少なくてマイルドな味が出せる利点もあることから、菓子の材料として注目している」と、また積極的に新たな挑戦が始まっている。


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